研究責任者 |
栗山 正巳 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(薬学系), 准教授
|
研究期間 (年度) |
2013
|
概要 | 一般性に優れた触媒的重水素化反応の開発を目標として研究を行った。近年、重水素導入による生理活性制御の有効性が注目されており、この種の反応は医薬品開発において重要性が増している。反応効率向上の鍵となる新規配位子を種々合成して検討を行ったところ、化学収率の顕著な向上が見られた。また、本重水素化手法は、高い化学選択性と優れた重水素化率を示すことが明らかとなった。一方で、触媒量の低減や複雑な構造を持つ分子への適用に関しては改善の余地があり、今後の課題となっている。しかし、有効な配位子構造に関する知見の蓄積が出来たことから、これらを基盤として更なる検討を加えることで改善が可能と期待される。
|