研究責任者 |
魚住 忠司 岐阜大学, 複合材料研究センター, 特任准教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 組物技術により「乗り心地の向上」という新たな機能を有する自転車フレーム材料の開発を行った。曲げ試験により組物パイプが従来パイプよりも優れた曲げ強度を有し、また、繊維配向角度制御により曲げ弾性率の向上が可能であることを示した。振動特性評価により、組物パイプが従来パイプよりねじり固有振動数を低くできる可能性を示した。また、波動特性評価により、組物CFRPが従来パイプに比べ振幅にしてある周波数帯で90%の波動伝播低減効果が得られることを示した。更に数値解析により、自転車のフレーム構造にみられる閉ループ構造による波動伝播抑制効果を明らかにした。これら結果より従来パイプによる自転車構造よりも乗り心地に優れた自転車フレームの可能性を明らかにした。
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