概要 | 本研究開発では,自動車用の超軽量・高衝撃吸収部材としてのポーラスアルミニウムを,(1)原材料としてダイカスト工程で発生した廃棄物利用による低コスト化,(2)作製時に外部熱源が一切不要,(3)気孔形態の制御が容易,(4)汎用のフライス装置で作製可能,といった様々な特徴を持つ世界に例を見ないプロセスにより開発した.本研究開発により,本プロセスでダイカストの廃棄物を利用したポーラスアルミニウムが作製可能であることが示された.作製したポーラスアルミニウムは高強度アルミニウム合金から作製されるため,約2倍の強度を持つことが分かり,ポーラスアルミニウムの高強度化にも寄与できることが示された.更に,本プロセスは大型化も可能な方法であることが示唆された.今後,更なる大型化や,特性が変化する傾斜機能ポーラスアルミニウムなどへ展開できると考えられる.
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