反応拡散現象による金属表面の耐食・耐摩耗性向上技術の開発
研究責任者 |
小山 真司 群馬大学, 理工学研究院, 助教
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 近年、自動車をはじめとする輸送機器に使用される機構部品は、エネルギー効率向上と環境負荷低減の観点から、軽薄短小化が進み、要求される表面特性は増加傾向にある。従来、表面特性の向上には、焼入れ、蒸着および溶射などが用いられてきたが、要求される特性に応える技術は未だ確立されていないのが現状である。本申請研究では、鉄鋼材料表面の高機能化を目的として、機械・化学的特性を満足する表面改質処理方法を検討した。その結果、ほう化処理と窒化処理によるハイブリッド処理を施すことで、高い耐摩耗性と耐薬品性のみならず、塩水を含む環境にも耐えうる表面層の創出に成功した。今後は、特許出願を含め技術移転を進めていく。
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