研究責任者 |
今宿 晋 京都大学, 工学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 本研究では、これまで研究責任者が製作した小型希土類分析装置を実用化に向けて性能を向上させることを目指した。具体的には、焦電結晶を用いて発生する電子線強度を上昇させて発光強度を10倍にし、電子線強度を安定化させて再現性の良いデータが取得できるようにすることを目標とする。焦電結晶と試料間の距離を0.1 mmにすることで、発光強度がこれまでの11倍になり、焦電結晶の温度変化率を138 °C min-1にすることで、再現性の良いデータが取得できるようになり、当初の目標をほぼ達成できた。また、焦電結晶上に金属製の針を立てることで、さらに発光強度が上昇する可能性があることがわかった。今後は、さらに発光強度を向上させ、試料の前処理条件を確立すれば、希土類元素を含むリサイクル材料の識別にこの装置を応用することができると考えている。
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