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透明酸化物プラズモニックナノマテリアルによる選択的な近赤外光遮断技術の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 松井 裕章  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師(移行)
研究期間 (年度) 2013
概要本研究は、酸化物半導体工学とナノ光工学の異分野融合を基盤とした新しい熱線遮断防止膜を開発した。In2O3:Sn(ITO)ナノ粒子の局在表面プラズモン共鳴は電子密度に強く依存し、1021 cm-3の高い電子密度を有するITOナノ粒子は強いプラズモン共鳴を近赤外域において示す。ITOナノ粒子を3次元的に積層制御した粒子膜は、50-60%程度の高い選択的反射特性を示した。この反射特性は、ナノ粒子間の局所制限空間で生じる強い電場増強(近接場効果)が関与し、それは3次元電磁界計算(3D-FDTD)によって明らかにされた。現在のITOナノ粒子膜の光反射性能は、波長2μmを中心とした近赤外域で観測される。故に、今後の実用化を見据えた展開として、波長1.2mmを中心とした選択的な熱遮断技術の構築を実施する。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日 : 2016-04-26  

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