細菌感染リスクフリーの長寿命型硬組織適合インプラントデバイスの開発
研究責任者 |
堤 祐介 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 准教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 本研究課題では、チタン表面において骨形成を促進する機能をもち、さらに長期間にわたって抗菌性を示し、細菌感染による抜去や再置換のリスクのない革新的なインプラントデバイスを創製することを目的とした。骨形成促進の効果が認められている電気化学的表面処理法を改良し、チタンの表面に銀を含む酸化物層を形成し、擬似生体内環境において銀イオンが長期間にわたって除放されることを確認した。また、細胞実験によりこの試料は毒性を示さないことを実証し、目標の一つを達成した。一方、時間的制約のため、細菌を用いた試験により抗菌性を実際に評価するには至らなかった。放出されるAgの濃度は抗菌性を示すのに十分な濃度であり、抗菌性の目標についても達成が十分に見込まれるため、本期間終了後も、他の研究支援制度を活用し研究開発を継続することとした。
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