炭素繊維強化熱可塑性樹脂複合材料のテキスタイル加工性、界面接着性、含浸性を考慮した界面設計
研究責任者 |
仲井 朝美 岐阜大学, 工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | CFRTPは、界面接着性が低いという問題を有しており、界面接着性向上を目的とした樹脂や繊維表面の改質がおこなわれてきたが、含浸性やテキスタイル加工性が犠牲となっている。本研究では、CFRTPのテキスタイル加工性、界面接着性、含浸性の向上を同時に達成すること目的とし、炭素繊維強化熱可塑性樹脂複合材料の界面設計をおこなった。その結果、分散率を増加させ含浸性を向上させるために、サイジング剤量の少ない炭素繊維を用い、繊維損傷の抑制と分散率の向上の双方に最適なクランクの振幅を選択することが有効であることが明らかとなった。さらに、最適な撚り数の撚り加工、または最適な処理濃度の表面処理をおこなうことにより、成形性および力学的特性に優れた連続繊維強化熱可塑性樹脂複合材料が作製可能となることがわかった。
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