概要 | 蛍光ソルバトクロミズムを示す有機蛍光色素の開発を目指し,ホウ素錯体の合成を行った.5種類のホウ素錯体1–5が蛍光ソルバトクロミズムを示すことを見出した.これらのヘキサン中(低極性溶媒)およびアセトニトリル中(高極性溶媒)での最大蛍光波長Fmaxはそれぞれ,1 (Fmax: 467および542 nm), 2 (Fmax: 531および627 nm), 3 (Fmax: 532および627 nm), 4 (Fmax: 543および686 nm) および 5 (Fmax: 551および710 nm)であった.今後,開発した色素へ導入する置換基をスクリーニングすることにより,蛍光波長の更なる長波長化とソルバトクロミズム特性の向上を検討する.
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