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セロトニントランスポーターのユビキチン化による代謝機構に注目した新規抗うつ薬の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 野田 幸裕  名城大学, 薬学部, 教授(移行)
研究期間 (年度) 2013
概要プロテインキナーゼ C(PKC)活性化薬はイミプラミンと同様に、セロトニントランスポーターのリン酸化を介してセロトニントランスポーター代謝(ユビキチン化)を調節する新規抗うつ薬としてなりうる可能性が見出された。一方、MAGE-D1(Melanoma antigen gene-D1) 遺伝子欠損マウスを用いた抗うつ薬候補化合物のスクリーニングは実施できなかったが、幼若期社会性敗北ストレス負荷マウスにおいても、MAGE-D1 遺伝子欠損マウスと同様のうつ様行動やセロトニントランスポーターの代謝機構変化を見出した。したがって、候補薬物のスクリーニングのモデル動物として、およびセロトニントランスポーター代謝機構に関わる分子のバイオマーカーとしての妥当性が検証できた。以上のように、PKCを標的とした新規抗うつ薬としての創薬およびうつ様症状の評価・診断の開発基盤を築くことができ、本研究の達成度は80%である。今後はPKCを活性化するような既存の抗うつ薬をスクリーニングして、新規治療薬の開発およびうつ様症状の評価・診断の開発を目指す。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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