干渉型合成開口レーダによる北極圏凍土・泥炭地域における石油・ガス資源の回収率向上技術の開発
研究責任者 |
六川 修一 東京大学, 人工物工学研究センター, 教授(移行)
|
研究期間 (年度) |
2013
|
概要 | 北極圏の資源外交に資するため、最新の干渉型合成開口レーダ技術(以下干渉SAR)による石油・ガス 資源の回収率向上技術の開発を行った。極域は凍土・泥炭地域が多く、観測の根幹となる干渉性が十分でない可能性がある。このため、わが国のLバンドSARによって、極域の干渉状況および微細地表変動導出の可能性を検討した。その結果、夏期では融雪、氷解等によって地表の状態が大きく変化するため、InSARの活用には課題が大きいものの数年にわたる継続的観測データを用いたインバージョン処理によって微細地表変動を検知できることが明らかになった。今後、干渉ペア画像の選択方法を極域特有な気候を考慮し最適化することによって資源開発に資する可能性の高いことが示唆された。
|