南米型トリパノソーマに対する新規治療薬リード化合物の探索
研究責任者 |
嶋田 淳子 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2013 – 2014
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概要 | 南米型トリパノソーマはシャーガス病を引き起こす寄生原虫で、中南米で1600万人以上が感染している。既存薬は有効性が低いうえ副作用が強く、安価で有効な薬剤の開発が望まれている。本研究は本原虫疾患に対する新規治療薬を探索することを目的とし、キノン誘導体に着目した。これまでにコマロビキノンがin vitroで抗トリパノソーマ作用を持つことが報告されている。そこで、コマロビキノンの構造をもとに化合物を合成しin vitroおよびin vivoで抗原虫作用を検討する。すでにいくつかの新規合成化合物で抗トリパノソーマ作用を示す化合物が見つかっている。抗原虫作用を示した化合物については細胞毒性を評価し、薬剤候補となるリード化合物を見つける。
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