概要 | 本研究は、外部電源供給を不要とする網膜下埋植方式による人工網膜チップを実現する事を目的とする。チップは256画素を有し、生体適合性膜でコーティングされ刺激電極が形成されている。またヘッドマウント画像取得、表示、投影システムも開発する。 具体的には、日本側は台湾側が試作したチップ上に高い電荷注入効率を有するIrOx電極を3次元形状で形成する技術を開発し、その技術を元にチップ上に電極を形成し,有効性をin vitro実験で検証を行う。台湾側は外部電源が不要で自律的に動作する網膜下埋植方式人工網膜チップ及びそのシステムの開発を行い、更に電極形成したチップをブタ眼球へ埋植し、生体内での動作検証を行うとともに,光学系等の開発も行う。 双方の研究チームが相互補完的に取り組むことで、外部電源やカメラなどの体外装着機器が不要となる人工視覚が実現でき、失明患者に高いQOLを提供する事につながることが期待される。
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