ベトナム在来ブタ資源の遺伝子バンクの設立と多様性維持が可能な持続的生産システムの構築
体系的番号 |
JPMJSA1404 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJSA1404 |
研究代表者 |
菊地 和弘 独立行政法人農業生物資源研究所, 上級研究員
|
研究期間 (年度) |
2014 – 2019
|
概要 | 優良な在来品種を発掘し、最新の育種・繁殖技術により維持する ベトナムには貴重なブタの品種が数多く存在するが、経済発展に伴う外国品種の導入等により、在来品種は絶滅の危機に瀕している。在来品種のなかには、対ヒト移植用代替臓器の提供動物として適した系統があることが期待されるとともに、ほかにも未発見の有用な品種が生息していると推察される。このような希少な品種を遺伝資源としてまもるため、精子や卵、受精卵等を保存し、その活用を促す遺伝子バンクシステムの構築を行う。 iPS細胞等による再生医療を後押しする可能性を秘める ブタはある種のウイルスに由来する配列を保持するものが多く、ブタ体内で作った対ヒト移植用臓器を利用するには感染症の問題をクリアする必要がある。しかし2015年、その配列が少ないブタ系統が存在する可能性を見出した。今後、ウイルス感染の心配のないブタの発掘または作製により、医療の進歩に貢献する。
|
研究領域 | 生物資源 |