新しいヒトがん幹細胞移植ゼブラフィッシュの開発研究
研究責任者 |
田中 利男 三重大学, 医学系研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 少数のがん幹細胞が、化学療法や放射線療法に対して治療抵抗性であるため、再発や転移の問題が困難を極めている。
がん幹細胞研究は、従来より免疫不全マウス開発が不可欠であり、NOGマウス等を活用している。一方、我々は新しい脊椎動物モデルであるゼブラフィッシュを導入し、免疫抑制しないヒトがん幹細胞移植モデルとして免疫的に未熟な稚魚を活用し、 免疫寛容性評価定量化システムを確立し、初回移植免疫抗原としてのヒトがん幹細胞検体を至適化することにより、 最良の免疫寛容型ヒトがん幹細胞移植ゼブラフィッシュモデルを確立した。
今後は、公的な研究開発支援制度を活用して、本研究で確立したヒトがん幹細胞移植ゼブラフィッシュと世界的に活用されているヒトがん幹細胞移植免疫不全マウスとを、比較してそれぞれの移植モデルの特徴を明らかにし、ヒトがん幹細胞移植ゼブラフィッシュの応用分野を明らかにする。
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