核スピン高偏極3Heガス(医療用のMRIの造影剤)の直接生成法の開発
研究責任者 |
小堀 洋 千葉大学, 大学院理学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 低圧のヘリウム3ガスを高周波グロー放電によって準安定状態に励起し,得られた準安定状態のヘリウムを波長1083nmの赤外線領域周波数可変レーザーをもちいて光ポンピングにより円偏光励起し,ヘリウム3のスピン高偏極状態の生成を目指した。偏極の様子は,ヘリウム原子からの668nm発光スペルトルから解析できる。本研究の期間中に得られたヘリウム3核スピンの偏極率はせいぜい1%程度であって依然として低い。更に高い50%程度の偏極率が得られるための条件を探している。最終的には,医療用のMRIの造影が可能な圧力まで,ガス圧力の昇圧を必要とする。現在,そのための条件の探索と取り扱いやすい昇圧方法を探している。
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