心拍呼吸リズム間コヒーレント振動を用いたウェアラブル健康モニターの開発
研究責任者 |
新関 久一 山形大学, 大学院理工学研究科, 教授
|
研究期間 (年度) |
2014 – 2015
|
概要 | 心電図信号を用いて呼吸性不整脈と呼吸リズム間位相コヒーレンス(λ)をリアルタイムに求めるソフトウェアを携帯用端末上で開発した。λが姿勢変化,摂食,睡眠時にどのように変化するか,心拍変動スペクトル(HRV)解析による指標と比較検討した。λは仰臥位で高く立位で低下し,HRV解析の副交感神経指標と線形の相関を示し,交感神経指標と対数逆相関を示した。食事中λは安静時に比べ低下し,HRV解析の自律神経指標より鋭敏に変化した。また,睡眠時には深睡眠に出現するδ波と高い相関が見られた。λは個人の日常生活における様々な場面での自律神経活動の推定や睡眠リズムの判定に有用であることが示唆された。今後はよりユーザーフレンドリなウェアラブルデバイスを目指して,脈波による同指標の計測実用化の可能性について検討を行う予定である。
|