国内生産量ゼロの漢方薬「半夏」原料カラスビシャクの栽培植物化技術の開発
研究責任者 |
江口 壽彦 九州大学, 生物環境利用推進センター, 助教
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 日本各地に自生するものの国内生産量がゼロの漢方薬「半夏」原料カラスビシャクを国内生産可能な作物とすることを目標に,品質評価法の確立,効率的栽培条件の探索,および優良系統の選抜を試み,1)漢方薬の製造過程を考慮した熱水抽出物での有用成分含量評価が可能な水溶性多糖ELISA法の改良,2)収穫対象である塊茎の肥大に適した固形培地式水耕による塊茎収量・有用成分含量への生育温度および日長の影響解明,3)国内自生群からの高収量系統の選抜,を行った.高収量系統は通常の半分の栽培期間で約2倍の収量を示した.今後,さらに高品質・高収量な塊茎を得る効率的な栽培法の確立,有用成分高含有系統の選抜,および優良系統育種法の開発を進める.
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