研究責任者 |
泉 康雄 千葉大学, 大学院理学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 燃料の追加が不要で自然光のみで動作する光燃料電池の光負極および光正極に用いてきた酸化チタン、銀含有酸化チタン、オキシ塩化ビスマスを803 Kで電極基板へのスプレー熱分解結晶化法により作成すると、電極基板上の光触媒層は3.3 g cm−3に高密度化された。この光電極を用いて得た、光燃料電池出力および電流-電圧特性は52.4 µWおよび1.43 Vとなった。また、光燃料電池を野外でスタンドアローンで使用するために、光負極の水溶液層の上に酸素の溶解度が高いヘキサン層を設け、光負極触媒で水より生成した酸素ガスを移行させたところ、出力が1.1倍に増加した。さらに、ヘキサンに移行した酸素ガスを電池内で光正極まで循環させた場合、発電試験初期には出力電流がガス外部供給の場合の1.5倍に増加したものの、試験開始7hで電流は初期の56%まで下がり、ガスの逆流の影響が避けられなかった。
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