高分解能ハイパースペクトルカメラによる環境計測技術の開発
研究責任者 |
久世 宏明 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | PM2.5を含む浮遊粒子状物質や微量気体成分など、大気汚染の原因となる物質が注目を集めている。こうした物質の濃度や性質は時空間ともに変化が激しく、その監視が社会的な課題になっている。我が国では定点での大気サンプリング計測が継続的に実施されているが、広域の大気状況の直接的な把握は困難である。本事業では高波長分解能のハイパースペクトルカメラで取得した画像データを大気中の放射伝達に基づいて解析する手法を開発し、主要な大気汚染物質である二酸化窒素について、そのカラム濃度の空間変化を画像として可視化できることを実証した。今後、リアルタイムでの都市大気監視につなげるとともに、高濃度の排出源観測への応用も検討していく。
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