研究責任者 |
佐藤 努 新潟大学, 自然科学系, 准教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | スクアレンから酵素によりアンブレインを効率よく合成する手法の開発を行った。スクアレン→単環→アンブレインの経路を報告していたが、2段階目の酵素(BmeTC)反応効率が悪かった。まず、その改善のため、様々な酵素反応条件を検討したが、一番有効なのは時間を長くすることであった。BmeTCは5日目までアンブレインを継時的に生産した。当初3.4%の収率が約70%まで向上することができた。次に、様々なTCの変異酵素を作成したところ、その中の一つのBmeTC変異酵素がスクアレンを基質とすると、単環と二環を形成した後、さらに反応していずれもアンブレインを合成することが判明した。つまり、1種類の変異型酵素だけでスクアレンからアンブレインを一段階で合成できることを意味している。今後、酵素合成と生物合成を行う場合両者に極めて有利な系になることが期待される。
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