研究責任者 |
守友 浩 筑波大学, 数理物質系, 教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | ナノポーラスな骨格を有するプルシャンブルー類似体へのアニオン導入の可能性を検討した。まず、(1)鉄欠損が多く(2)カチオンが少ないPBAの合成方法を最適化した。そして、SEM-EXDでの塩素の定性分析を行い、塩素が導入されていることを確認した。また、第三世代放射光施設(SPring-8)を利用して、塩素の導入により格子定数が増大することを確認した。さらに、PBA、導電剤、高分子バインダーを7:2:1で混合し、ITO電極に塗布し、電極を作成した。この電極の貯蔵量、サイクル特性、貯蔵速度を調べた。貯蔵量は6[μmol/cm2]に達した。サイクル特性は、5サイクルで容量90%、10サイクルで容量80%を維持した。貯蔵速度は、3C(20分で貯蔵)で60%を維持した。
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