自己光混合法によるコロイド溶液の高感度交流電気泳動計測器の開発
研究責任者 |
須藤 誠一 東京都市大学, 共通教育部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | フォトダイオードと固体レーザを用いた自己光混合測定法を基本原理として、懸濁液中のナノサイズコロイド粒子の交流電気泳動現象を簡便に高感度で計測・評価する装置を開発した。印加された交流電圧に従って泳動するコロイド粒子の泳動速度と、印加電圧に対する泳動速度の位相差の評価が達成できた。これら粒子の泳動特性量の周波数依存性を、濃度1ppm以上で達成した。これらの評価は、泳動速度の実時間計測が可能な自己光混合計測法を用いることで初めて達成できる。本課題の達成で、懸濁液中のコロイド粒子の動的な状態評価(コロイド粒子をトレーサとした局所的な粘弾性特性評価、等)が可能なことから、医療・化粧品、粉黛工業分野に高性能・簡便・安価な評価ツールを提供することが可能になった。
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