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チェレンコフテラヘルツパルスを利用した広帯域分光装置の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 森田 健  千葉大学, 大学院工学研究科, 准教授
研究期間 (年度) 2014 – 2015
概要パルス面傾斜法によるテラヘルツ(THz)パルス発生は,高強度テラヘルツパルスを発生する有用な手段として知られるが,用いる非線形結晶を励起する光の波長の屈折率と出力するテラヘルツ波の屈折率にTHz発生を行う光学系が依存し,入射波長や出力周波数を自由に変えることが難しい.本課題では,光学系を大きく変えることなく入射波長と出力周波数を自由に変化できるM字型の光学系を考案し,それを利用したTHzパルス発生・分光装置を開発した.実験では,非線形結晶としてLiNbO3(LN)を用い,繰り返し周波数100 kHz,パルス幅150 fsのパルスレーザ励起でピーク電場振幅100V/cm以上のTHzパルス発生を実現した.また入射波長を790-840nmまで変化させても光学系を大きく変えることなくTHzパルスが得られることを示し,さらに 3 THz程度までの出力周波数が得られることが分かった.予想に反し,高周波領域が得られない理由としてLN結晶での強いフォノン吸収が考えらえる.

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2022-01-06   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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