1細胞レベルで活性酸素放出速度を定量可能な新規細胞検出ツールの開発
研究責任者 |
境 慎司 大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授
|
研究期間 (年度) |
2014 – 2015
|
概要 | 本課題では、これまでに開発していた細胞が放出する活性酸素の一つである過酸化水素を消費して細胞表面にヒドロゲル薄膜を形成させる方法の有用性を向上させることを目的として、過酸化水素の放出速度と皮膜形成速度の相関を明らかにすること、細胞検出に要する時間を短縮することを目的として検討を行った。その結果、過酸化水素生成速度の増大とともに、皮膜形成速度が増大することを明らかにした。また、皮膜の形成に関与する酵素濃度を増大させることで、検出可能な皮膜の形成に要する時間を目標値としていた従来の半分以下(15分以内)に短縮することができた。今後、本研究成果にもとづき、活性酸素に着目した疾患の病態解明のための細胞解析など実用途への展開を図っていく。
|