研究責任者 |
井上 剛 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授
|
研究期間 (年度) |
2014 – 2015
|
概要 | 抗てんかん薬であるstiripentol が、乳酸脱水素酵素阻害作用を有していること、さらに in vitro で抗がん作用を示すことを既に明らかにしている。そこで本研究開発では、in vivo での抗がん作用を検証した。悪性度の高い膵臓癌由来細胞株 MIA-Paca2 に対し、in vitro では抗がん作用を示すが、in vivo では抗がん作用を確認できなかった。そこで、より低濃度で作用する多発性骨髄腫細胞株 KMS-12PE に着目し、アポトーシスの誘導・活性酸素種の発生を確認した。今後は、stiripentol による多発性骨髄腫細胞株に関する in vivo 抗がん作用を検証するだけでなく、より強力な乳酸脱水素酵素阻害作用を持つ stiripentol 誘導体の開発を進める。
|