概要 | 豚の浮腫病(ED)の迅速診断を目的とした、マウスモノクローナル抗体(mAb)を使った志賀毒素バリアント(Stx2e)検出用イムノクロマトグラフィーのテストストリップを完成させた。このテストストリップのStx2eに対する検出感度は約10ng/mLであったが、豚から分離された浮腫病由来株の培養上清から、Stx2eを検出可能であること、Stx2e特異的な抗体を使うことで、EDに関与しない他のタイプのStx2(Stx2a, Stx2c, Stx2d)に交差反応しないことも確認したことから、Stx2e産生株の特異的検出に有効なテストストリップが完成したと判断し、特許出願した。現在論文も投稿中である。今後は実用化に向けて提携企業を模索しながら、感度のさらなる向上を検討したい。
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