ウエルシュ菌による豚壊死性腸炎に対する予防ワクチンの開発
研究責任者 |
永浜 政博 徳島文理大学, 薬学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | ウエルシュ菌による豚壊死性腸炎は日本国内では経済的損失が懸念され、予防ワクチンの開発が急務である。今回、病原因子であるβ2毒素の不活性アミノ酸置換体(C124Aと C234A)を作製し、大腸菌で発現、精製した。これらワクチンをアジュバントで乳化して、2週間間隔で2回マウスに筋注(10μg)投与した。これにウエルシュ菌を投与すると、いずれのワクチンも投与したマウスでも、防御効果は弱いが、生存が認められ、その有効性が確認された。今後の方針は、ワクチン接種量、投与期間、長期保存による変化などを検討する。さらに、変異毒素のワクチンとしての有効性や安全性を確かめ、投与経路、剤形、感染防御能の評価を行う。成果は、学術論文や学会で発表する。
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