ヒト尿中D-セリン比に着目した腎障害早期検出法の開発とその評価
研究責任者 |
伊藤 智和 名古屋大学, 生命農学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | わが国では、腎臓病の有病率が極めて高く、腎不全にまで進行してしまう頻度が増加傾向にある。腎機能異常は早期に検出し、適切な治療を行うことで進行抑制が可能である。
尿中D-セリン比(D-セリンのL-セリンに対する比)は簡便な測定法が開発されることで、腎障害の早期検出マーカーとして利用できる可能性ある。本研究によって、ヒト尿中D-セリン比の簡便な酵素定量法がキット化され、簡便・迅速なD-およびL-セリンの定量法が確立された。また、D−セリン比のバイオマーカーとしての可能性を検証する目的で、開発した酵素定量キットを用いて、健常者の日内および日間D-セリン比の動態解析を行った。本定量法によるセリンの動態解析の飛躍的な進捗と、臨床応用への展開が期待される。
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