ひずみ誘起変態に基づく三次元プリンター製医療用チタン合金の疲労強度改善
研究責任者 |
森田 辰郎 京都工芸繊維大学, 大学院工芸科学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 本研究の実施期間中には、三次元プリンター製医療用チタン合金について微視組織、機械的性質および疲労特性に係る基礎データを蓄積した後、それらに及ぼす極短時間熱処理の効果について系統的に検討した。これにより、本研究で第1目標とした「三次元プリンター製医療用チタン合金の疲労特性の明確化」については十分に達成された。また、「極短時間熱処理により三次元プリンター製医療用チタン合金の疲労強度を通常材料(展伸材)の65%まで改善する」という第2目標については、当初計画よりも広範囲の条件に対して熱処理の効果を調査した結果、極短時間熱処理のみにより三次元プリンター製医療用チタン合金の疲労強度を展伸材と同等以上とすることに成功し、当初の数値目標を大きく超えて達成された。今後、医工系研究者や関連企業等との連携を深め、具体的にオンデマンド・インプラントの実用化のための取組みを推進する。また、得られた結果については積極的に社会一般へ発信し、日本国発展の一助となるべく努力する。
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