小胞体ストレスを標的としたビタミンE同族体の非アルコール性脂肪性肝炎改善効果の検証
研究責任者 |
高橋 知衣 北里大学保健衛生専門学院, 応用バイオ科学部, 助手待遇
|
研究期間 (年度) |
2014 – 2015
|
概要 | 小胞体ストレス誘導モデルの構築のため、オレイン酸とパルミチン酸をHepG2細胞に添加した際の小胞体ストレスマーカーへ及び脂質分泌への影響を評価したところ、パルミチン酸が小胞体ストレスマーカーを増加させApoB分泌量を減少させた。この小胞体ストレスモデルを用いて4種類のビタミンE同族体の効果を比較した結果、γ-トコトリエノールのみが小胞体ストレスに関与する遺伝子発現量を低下させた。一方で、γ-トコトリエノールがパルミチン酸添加の有無に関わらず細胞内中性脂質量を減少することを明らかとした。γ-トコトリエノールによる肝脂質減少効果と小胞体ストレス抑制効果の関連については、今後動物モデルを用いて明確にしていく予定である。
|