軟骨伝導を活用した会話を妨げないアクティブノイズコントロールの開発
研究責任者 |
下倉 良太 奈良県立医科大学, 医学部, 助教
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 現在アクティブノイズコントロールという消音技術を搭載したヘッドホンが注目されているが、ヘッドホン装用は外耳道を閉ざすので、外部からの有益な情報(会話や警告音)も遮蔽してしまう。本申請は、耳軟骨の振動で外耳道内に音を放射する軟骨伝導を応用し、外耳道を開放したまま会話聴取を阻害しない新しいアクティブノイズコントロールの開発を試みた。まず軟骨伝導振動子へ出力する信号と外耳道内で発生する音との位相特性を計測し、純音の位相を少しずつ変化させながら、外耳道内の音が特定の位相差で減衰することを確認した。今回の結果から軟骨伝導音でもアクティブノイズコントロールが可能であることが示唆された。
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