iPS細胞を含む多種な細胞種を用いた気管再生技術開発
研究責任者 |
西條 康夫 新潟大学, 医歯学系, 教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | マウスおよびラット気管スキャフォールドを用いて、気管内腔面に細胞を生着させる技術開発と複数の細胞を生着させる技術開発を行った。気管内腔面には、通常の培養では接着は困難であったが、遠心法を繰り返すことにより、内腔の大部分に細胞を生着させる技術を開発した。次に、肺上皮細胞株MLE12以外に線維芽細胞株BLK4の生着を試みたが、気管組織の硬度が高く、気管組織内への生着は不可能であった。次に未分化iPS細胞を同様に遠心法で気管内腔面に生着させることに成功した。一方、肺上皮に分化したiPS細胞は生着が困難で、増殖能低下によるものと推測された。今後は、増殖能を維持している分化途中のiPS細胞を用いて気管内腔へ生着させた後に、気道上皮への分化を試みる予定である。
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