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電気泳動する非イオン性高分子を活用した中性電着塗料の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 高須 昭則  名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授
研究期間 (年度) 2014 – 2015
概要申請者は『非イオン性の高分子(ポリエステル-スルホン)』が電気泳動する事実を発見した。これを用いた中性の電着塗装技術の創出を目指すため、電気泳動するメカニズム解明を第一目標として取り組んだ。ポリ(エステル-スルホン)を良溶媒に溶かし、そこに貧溶媒(アルコールおよびエーテル)を添加しポリマーの分散液を調製した。得られた分散液中にステンレス板を挿し直流電流を流して電気泳動堆積を行ったところ、すべての系で電気泳動した。また、アルコールの種類によりゼータ電位、堆積量、初期電流値が変化することがわかった。さらに、アルコールなどのプロトン性の溶媒がその電気泳動性を高めていることもわかり、電気泳動機構が明らかとなった。また、塗膜の強度はJIS規格に準じてテープ試験を行い、防錆試験まで実施することができた。今後は、企業との共同研究を通じて、革新的な電着塗装技術の構築へと展開したい。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2022-01-06   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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