国民の安全で安心な生活に寄与する高靭性鋳造用亜鉛合金の開発
研究責任者 |
宮腰 康樹 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 産業技術研究本部工業試験場, 主査
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | ダイカスト用亜鉛合金地金2種(JIS H 2201)に代表される鋳造用亜鉛合金は、多くの優れた特徴を有する反面、粒界腐食に起因する脆性破壊の不安も有している。本研究では申請者らが開発した高靭性な亜鉛合金(特許申請中)のダイカスト用合金への適用性を、精密鋳造性、めっき性、耐粒界腐食性の観点から検討した。その結果、精密鋳造性およびめっき性は従来からのダイカスト用亜鉛合金と同等かそれ以上の性質を示したが、最も重要な耐粒界腐食性において劣る結果となり、申請者らが開発した合金を亜鉛ダイカスト製品へ適用するためには耐食性を保証できる優れた表面処理の検討が課題として残された。
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