生体組織の迅速作製が可能な再生医療用スキャホールドの開発
研究責任者 |
武井 孝行 鹿児島大学, 理工学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 本課題では、有毒な化学架橋剤を含む既報のキトサン多孔質スキャホールドを使用した場合の3/4の培養期間で軟骨組織を作製できる新規なキトサンスキャホールドの開発を目的とした。申請者はこれまでに、化学架橋剤を使用することなく凍結-融解処理によりゲル化するキトサン誘導体を見出しており、本課題ではその誘導体の諸物性を最適化することにより、それが同処理により多孔質体を形成することを示した。また、その孔径を軟骨組織の作製に適した孔径に制御することもでき、その多孔質体を用いることで従来のものよりも軟骨作製までにかかる期間を目標値よりもさらに短縮できることを示した。今後は、その軟骨組織の生体内での機能を調査する必要がある。
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