基地局・端末キャリブレーション技術によるマルチユーザMIMO通信効率改善手法の開発
研究責任者 |
西森 健太郎 新潟大学, 自然科学系, 准教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 基地局にアレーアンテナを用い,複数の端末と同時に通信を可能とする技術としてマルチユーザMIMOが提案されている.マルチユーザMIMOでは,端末から伝搬チャネル情報を取得する必要があるため,通信効率は大きく低下する.したがって,端末より直接伝搬チャネルを基地局が取得できれば通信効率を向上する.この手法を実現するためには,基地局・端末で送受信装置の振幅と位相誤差を補正するキャリブレーションが必要となる.本研究では,基地局側では送信信号の受信機への帰還から,端末側では制御信号送信時に端末間でキャリブレーションを実現する手法を提案し,実際の環境でその効果を定量的に明らかにした.4素子アレーにより位相誤差が1度以内となること,アレー放射指向性によりほぼ理想どおりの指向性が得られることを明らかにし,当初の目的は達成された.
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