青緑色~赤色領域で発光する高輝度オルガノゲル媒質の開発
研究責任者 |
西山 桂 島根大学, 教育学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 希土類発光錯体を、自己組織化オルガノゲル等の媒質中に分散させることにより、高輝度オルガノゲル媒質及び高い発光量子収率(Φ)を示すマルチカラー発光体の実用化への目処を付けた。今回開発したCe錯体は、その発光機序に4f–5d遷移を用いるので、既存研究で用いられるEu、Tb錯体では到達できない紫色〜青色の発光色が実現できる。励起波長は350 nm付近であり、既存錯体のものに近いので、単一励起光源を用いて加色法による発色混合が可能である。一方Eu錯体について、励起エネルギーを分子内振動緩和に分配しないよう、重い原子団を配位子に用いてΦ=46%を達成し、従来値(22%)を大きく向上させた。
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