新奇低分子成長促進化合物によるウイルス非感染甲州ブドウ樹作製技術の開発
研究責任者 |
町田 千代子 中部大学, 応用生物学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 和食に合うワインの素材である甲州ブドウの欠点として、ブドウに感染するウイルスに起因する低い糖度がある。“ウイルス非感染ブドウの作製が高品質なワイン生産の重要な鍵である”という認識は世界の常識である。成長点培養による非感染ブドウの作製を目的として調べた新奇低分子化合物のうち、ブドウの若い茎のカルス化を促進させる化合物が見つかった。また、若い茎の葉の形成には超低濃度のサイトカイニンが最適であることもわかった。さらに、甲州ブドウでもウイルス非感染樹の果実は感染樹のそれより糖度が高くなることを確証できた。今後ともこれまで同様、ウイルス非感染苗の効率的作製、維持、供給体制の構築は重要な課題である。
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