研究責任者 |
中川 公一 弘前大学, 保健学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 通常の電子スピン共鳴(ESR/EPR)の測定法は、試料を検出器に挿入する。この測定とは全く異なるサンプルを載せる検出方法を考案した。この新規皮膚用表面検出器で、人の指や腕の一部を非侵襲に測定することを可能にした。はじめに、安定ラジカル剤としてTEMPOLの水溶液を用い、これを塗布した人の指や爪の測定を皮膚用表面検出器で実験した。これは、これまでの測定法とは全く異なる革新的測定法であり、はじめて人の指や爪を非侵襲に測定できた。この実験成果は、2015年国際的学術誌に発表した。
また、2次元(2D)ESRイメージング装置の開発として、既存のESR装置をイメージング装置に改良し、イメージング用特注プログラム(市販品)での制御を試みた。その結果、データ取り込みとイメージングのための磁場勾配を自動でかけることを可能にした。今後、表面検出器に改良を加え、感度を向上させ広く皮膚科学の研究で用いられることを目指す。
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