筋萎縮性側索硬化症モデルショウジョウバエの開発とそれを用いた新規創薬ターゲットと治療薬候補物質の探索
研究責任者 |
山口 政光 京都工芸繊維大学, 大学院工芸科学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 本研究では筋萎縮性側索硬化症(ALS)モデルショウジョウバエを開発し、それを用いた遺伝的スクリーニングによる新規創薬ターゲットの同定と東南アジア産ハーブ抽出液をモデルショウジョウバエへ経口投与することにより治療薬候補物質を探索することを目的とした。遺伝的スクリーニングにより、複数のALS原因遺伝子が共通に関連するシグナル経路としてHippo経路の同定に成功した。Hippo経路はこれまで癌抑制経路として知られていたが、ALSとの関連が今回始めて明らかとなり、ALSの新規創薬ターゲットとして有望である。モデルショウジョウバエへのべトナム産ハーブ抽出液の効果を調査したが、まだポジティブな結果は得られていない。今後も遺伝的スクリーニングを継続して、新規創薬ターゲットの同定を進めるとともに、製薬会社と連携して治療薬候補物質の探索を進める。
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