非焼成多孔体硬化技術の確立と調湿建材の製品化に関する研究
研究責任者 |
執行 達弘 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 産業技術研究本部工業試験場, 研究主任
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 調湿タイルの製造時に、焼成せずに原料(珪藻土)を硬化させる技術を提案している。本研究開発では、(1)硬化材(二水石膏とシリカゾル)による硬化メカニズムを解明し、(2)最適製造条件を見出すことで、速やかな量産製造試験への移行と製品化の見通しを得ることを目標とした。また(3)他の原料にも本技術を応用した。(1)として、硬化材中のCa成分とSi成分が水を介して反応し、非晶質のネットワークを形成することがわかった。(2)として、製造条件が諸特性に与える影響を把握し、乾燥収縮率、シリカゾルの添加量、調湿機能、3点曲げ強度において概ね目標を達成した試作品の作製に成功した。今後、協力関係にある企業への技術移転を進める。(3)として、新しい野菜の鮮度保持材の創製を視野に入れ、天然ゼオライト硬化体も作製し、基礎物性を把握した。
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