イオン液体を複合化したセルロース繊維担持型パラジウム触媒の開発
研究責任者 |
大塚 和弘 愛媛県産業技術研究所(紙産業技術センター), 技術支援室, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | TEMPO酸化したセルロース繊維上の-COOHと、イオン液体[BMIM]OH (1-Butyl-3-methylimidazolium hydroxide) との中和反応によって、イオン液体を複合化させたセルロース繊維を作製した。このセルロース繊維にパラジウム (Pd) を担持させた後、還元することによって作製したシート状触媒は、鈴木-宮浦クロスカップリング反応における繰り返し利用ができ、溝呂木-Heck反応用の触媒としても利用が可能であった。自然界において再生産可能なバイオマスであるセルロース繊維を活用した、再利用可能な新しい多機能紙を開発することができた。
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