QCMセンサアレイによるエチレン濃度の識別と食品鮮度管理への応用
研究責任者 |
大松 繁 大阪工業大学, 工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | エチレンに特化して反応する水晶振動子(QCM)匂いセンサの官能膜をゾルゲル法で構成する技術開発とそのセンサをアレイ状に配列したガス計測装置を作製した。とくに、水分やエタノールや様々なエチレン濃度に対する反応特性の差異を利用して、1ppm~1000ppm濃度のエチレンガスを高精度で検出可能なシステムを設計した。さらに、サイズがW×D×H=12cm×8cm×7cmで重量が250gの小型軽量なエチレン識別器を作製し、1ppm以上のエチレンガス発生源を100%の精度で検出できた。したがって、当初の目標は達成されたが、小型軽量なエチレン識別器の場合、未知のエチレン濃度に対してもエチレンの有無を検知することが必要となり、エチレンの有無を識別できる精度が83%であった。したがって、研究開発の実用化に関してはまだ不十分なことも有り、達成度は約85%と判断した。
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