在来アリ種の体表物質を利用した侵害性アリ種「アルゼンチンアリ」防除
研究責任者 |
尾崎 まみこ 神戸大学, 理学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 侵略的外来種アルゼンチンアリは、繁殖力に対抗する駆除剤が市場にない難駆除害虫である。その被害防止には強力な侵入防止と持続的排除の実現が重要課題である。私達は、本種が、在来種がもつ仲間認識フェロモンである体表物質を濃縮したものに劇的な忌避行動を示すことを世界で初めて発見した。そこで、その体表物質成分を全て化学合成、最有効成分を特定し、学会発表を行った。この成分を基礎とする忌避製剤の実用を目的とし、活性評価、持続性や使い易さを追求したテスト製剤評価などを行った。また、本研究を通じ「新規忌避剤」を利用した生活環境、食品産業現場における安全な伴うアルゼンチンアリ防除について市民講座や勉強会で説明した。
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