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ソルボサーマル固化法による次世代MLCC用新規誘電体材料の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 和田 智志  山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授
研究期間 (年度) 2014 – 2015
概要ソルボサーマル固化法を用いてニオブ酸カリウム(KNbO3, KN)単結晶ナノ粒子をコアとしKN表面にチタン酸バリウム(BaTiO3, BT)をエピタキシャル成長させる最適条件の検討を行った。種々の溶媒を用いBT粒子が生成しない条件を明らかにし、その条件下でKNナノ粒子とBT原料である酸化チタン(TiO2) からなる圧粉体を基板粒子として導入し、ソルボサーマル反応を行うことで密度変化、結晶構造変化、微構造変化について検討を行った。その結果、エタノールと2-メトキシエタノールの混合溶媒に微量の水を添加した溶液を用いることで目的とするBTがKN表面をエピタキシャル被覆する構造を作製できた。しかしながら、作製したBT/KNナノ複合セラミックスにおいて、BTはKN表面をエピタキシャル被覆する以外に、多量のBTナノ粒子の生成が観察され、複雑な構造を有していることが明らかとなった。この結果、目標の比誘電率に達しなかった。今後微細構造の最適化をはかり比誘電率の向上をめざす。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2022-01-06   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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