タンパク質脱アセチル化酵素SIRT2を標的とした神経変性疾患治療薬の創製
研究責任者 |
伊藤 幸裕 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 過去に我々が見出したSIRT2阻害薬リードとSIRT2のX線結晶構造を基に、ドッキングスタディーを行い、新規SIRT2阻害薬を設計した。設計した化合物の合成ならびにSIRT2阻害活性評価を行った結果、リード化合物よりも高いSIRT2阻害活性を有する2種類の化合物を見出した。特に、その一つは当初目標としていたSIRT2阻害活性を上回る活性を示した。今後は、他のSIRTアイソザイムに対する阻害活性を評価していく。また、SIRT2は神経変性疾患の標的分子として期待されているため、細胞レベルでのSIRT2阻害活性評価ならびに神経変性疾患の動物モデルにおける有効性を確認していく。
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