骨リモデリングによる生体骨置換を誘導するオーダーメイド人工骨材の開発
研究責任者 |
永井 亜希子 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 准教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 炭酸濃度と気孔率を制御した炭酸置換型アパタイト(CAp)多孔体の作製とその評価を行った。置換なしアパタイト(HAp)に比べて、溶解試験で、炭酸濃度制御と溶解性とが相関した。ビトロ試験で、破骨細胞への分化が促進され、生物学的溶解性の増強が示唆された。生体骨への埋入試験では、生体吸収性が上昇した。硬組織密度の解析を行い、CApでは埋入部の本来の生体骨密度と一致し骨リモデリングが必要とされる部位に、HApではどの部位でも密度が高く維持され長期的強度やシーリングが必要となる部位に、それぞれ有用と考えた。これらの成果をもとに、人工骨材のオーダーメイド化の実用化に向けた共同研究等の開始や技術移転を図っていく。
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