皮膚創傷修復の新規アッセイ法を活用した治療シーズの探索
研究責任者 |
進藤 麻子 名古屋大学, 理学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 熱傷、外傷などによる広範な皮膚損傷の修復は重要な医学課題であるが、創傷修復の細胞生物学的メカニズムには未だ不明点が多い。本研究では、広範な創傷も迅速に閉鎖する脊椎動物胚をモデルとし、表皮創傷の閉鎖を担う細胞運動の制御機序の解明を目指した。創傷閉鎖を担う細胞集団の移動や形態変化を制御するネットワークとして、細胞集団を協調させる細胞間シグナル系、細胞骨格系、細胞接着系に着目し、候補となる創傷修復制御蛋白質の機能阻害による創傷閉鎖過程の変化を解析した。今後は、解明された機序を元に、創傷の閉鎖過程の人為的操作を可能とする蛋白質や低分子化合物の発見と、その作用機序の解明を目指す。
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