量子計算機への耐性があり個人情報を漏えいしない情報通信の実現
研究責任者 |
野上 保之 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2014 – 2015
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概要 | 本研究開発では、量子計算機に対抗する次世代の暗号技術(耐量子暗号)の一つとして注目される格子暗号に対して、我々が提案するスケーラブルなベクトル乗算アルゴリズムCVMAを適用することの可否、安全性への影響、および計算効率の評価を行った。その結果として、格子暗号の一つであるNTRU方式に対して問題なくCVMAを適用でき、その安全性についてもNTRUの安全性に準拠するものであることを確認できた。そして、CVMAの特長であるスケーラビリティにより、格子暗号の暗号強度を柔軟に調整できることをプログラミング実装により確認し、一方でその計算処理はいまだ現実的なレベルに達していないことを確認した。
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